Q |
最近子供の視力が下がってきて、近所の眼科で近視と言われました。すぐにメガネを作らないといけないのでしょうか? |
A |
視力の程度にもよりますが、近視の初期あるいは仮性近視(調節けいれん)の場合には、調節まひ作用のある目薬でしばらく様子を見てもいいと思います。黒板の字が見にくくなって勉強に差し障りが出るようであれば、あまり我慢をしないでメガネを作ってあげた方がいいでしょう。 |
Q |
近視と遠視ではどう違うのでしょうか? |
A |
近視の場合、遠くの物を裸眼で見ると網膜の前方に像が結んでしまい、マイナスレンズ(凹レンズ)で矯正しないとぼやけます。逆に、遠視の場合は、網膜の後方に像が結ぶので、プラスレンズ(凸レンズ)で矯正しないとぼやけます。ただし、軽い遠視の場合は自分の調節力によって物がはっきり見えるので、自分では気がつかないこともあります。 |
Q |
乱視というのはどういう状態なのでしょうか?わかりやすく説明してください。 |
A |
乱視にもいろいろありますが、一番単純なものを例にあげると、眼球の縦方向と横方向で屈折の度数が違っているのが乱視です。角膜の表面が球面ではなく、ラグビーボールのようになっていると考えるとわかりやすいでしょう。そのため、普通の球面レンズでは十分視力が出ないので、乱視用のレンズ(円柱レンズ)で矯正します。 |
Q |
近視の予防法はありますか? |
A |
一般的に言われているように、長時間の読書・パソコン・テレビゲーム・事務作業などは近視を進行させるので、適度に休憩をはさんであまり目に負担をかけないようにします。姿勢や照明にも気を配る必要があります。 |
Q |
近くに視力回復センターがあるので、子供を通わせようかと思っているのですが、実際に効果があるのでしょうか? |
A |
近業(読書や細かい作業)が近視の原因のひとつであることは間違いないので、望遠訓練(遠方視訓練)にもそれなりの意味はあります。が、チラシなどの広告にうたっているほどの効果があるかどうかは疑問です。高額な費用や子供さんの精神的な負担の問題もありますので、適切な時期にメガネを作ってあげた方がいいと思います。 |
Q |
近視の手術について教えてください。 |
A |
最近はレーシックという手術が行なわれるようになって、以前に比べると手術成績はかなり良くなっているようです。が、やはり100%安全というわけではないし、長期的な予後についてはよくわからないので、メガネやコンタクトでさほど不自由がなければ慎重に考えた方がいいのではないでしょうか。職業的な理由などでどうしてもという場合には、実績のある医療機関を選ぶことが大切です。 |